No.607 「37年経ってのお礼」
- kuwashi kano

- 2021年3月17日
- 読了時間: 3分
こんにちは
今日も一日ありがとうございました。
いいお天気、そして満員御礼です。
ありがとうございます(*^^*)
一生懸命綺麗な髪をつくらせていただきました。
お客様に感謝です。
ちょっとびっくりしたお話しです。
狩野が中学生の時のこと。。。
親とよく喧嘩して、ちょっとワルかった時期のとこです。
ある夜に喧嘩して学ランで家を飛び出て、
「家出してやる!」
と思い勢いよくでたものの。。。
行く当てもなく、海に向かってました。
海にはテトラポットという大きなブロックと積んだ波除があり、
小学生のころからそこは子供らの遊び場で、秘密基地でもありました。
そこで一晩過ごすことを決めて一人で朝を迎えました。
(少しうとうとするくらいは寝れたのかな)
学ランだったのでそのまま学校へ行こうとしていたら。。。
朝の日の出を見に散歩している女性に声をかけられました。
「ここで何してたの?まさか家出?」
狩野は素直にハイ、と言って親と喧嘩して飛び出してきたことを話しました。
するとその女性は、ふんふん、、と聞き手にまわり、
「まぁそんなときもあるよ、お母さんも心配しているからちゃんと学校行きな」
と言ってくれました。
その時の言葉は細かくは覚えてませんが、、
とってもありがたい言葉と温かい表情を感じたのを覚えてます。
それから数年後。。。
その方を街で見かけました。
ここのお店の方だったんだ。。。
そこは地元の焼き鳥屋で、10代の狩野はいくこともできず。。。
上京、、、
そんなことなどとっくに忘れた数十年~。
時は流れ、
昨日のことですが夜に少しの時間があったので軽く一杯ひっかけようと歩いていると。。。
あるじゃないですか、その焼き鳥屋が。
中をのぞくと、お客様も0人。
なので思い切って入店してみました。
メニューをみて悩んでいると。。。
「お客さんは観光?熱海の人?」
なんて焼き鳥屋のママは優しい言葉をかけてきてくれました。
そう、、あのときと同じように。
狩野は地元です!
といってビールと焼き鳥を注文しました。
もう心の中はドキドキです。
どうしよう、、言うべきか、言わないでもいいか、、、
よし!
覚悟きめて話すことを始めました。
「じつは、、、37年くらい前の事ですが、、、海で声をかけていただいて、、その時のお礼が言えてなくて、、、」
そう切り出すと、
焼き鳥屋のママさんは、
「覚えているわよ、37年前の朝の事でしょ?」
と。
自分は固まってしまいました。
「37年前のこと、覚えているんですか??」
疑い深く聞いてみると。。。
「だって母親が銀座でアンという美容院やってて、、、て私に話してくれたでしょ?」
狩野はそんなこと全く覚えてません。
ただ優しい声をかけていただいたことしか記憶になく、
自分がどれだけのことをは話したんだか。。。
「だから、、あの子はどうしたかなぁ?ってずっと思っていたわよ」
そう言われると、なんだか身体が震えてきました。
狩野は、
「あのときはありがとうございました、本当はもっと早くに来るべきでしたが、、、」
というと、
「いま熱海にいるんでしょ?これからたくさん焼き鳥食べに来て、」
と明るい笑顔で話してくれました。
ちょうどそのころ大学生の卒業旅行の一行さんみたいな3人組がお店に入ってきて、
その焼き鳥屋のママは37年前と変わらない優しい声で、
「いらっしゃい!あなたたち、どこからきたの?同級生?」
と声をかけてました。
もちろんその大学生たちは一瞬でママの言葉に心を開き、
笑顔で注文。
「仲良くていいねぇ~、」
と焼き鳥屋のママは若い男の子たちにも大人気。
(37年ぶりの再会、お礼をいえました)
滞在時間は40分ほどでしたが、
37年前のお礼がやっと言えた大事な時間となりました。
それも考えることなく、覚えているわよ!って。。。
とってもアメージングな時間でした。
(うまい!なんかとってもうまかった!)
また狩野が通うお店が一件できました(^^)
そしていつまでもこの焼き鳥屋が続くといいなぁ、、、と心から思った夜でした。
明日はご予約に余裕があります。
皆様のご来店をお待ちしてます。

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